04月02日

ゆずよりすだちよりかぼすより <<<< へべす


日本人は料理において香りを重視しますが、特に香酸柑橘類が大好きです。

香酸柑橘類とは、酸味が強いため生食ではなく果汁を搾ったりジュースにして楽しむ
のに向いている柑橘類のことです。

代表的なものには、ゆず・すだち・かぼす、がありますがいずれも日本人好みの香りです。

しかし、同じミカン科ミカン属の香酸柑橘類でありながら、三大香酸柑橘類に比べて
認知度がまだ低い「へべす」という常緑低木の柑橘類があるのをご存知でしょうか?

我が家ではこの「へべす」を知ってからというもの、これ以外は食せないと周りに断言
するほどにドはまりしているのです。

「へべす」は「平兵衛酢」と書きます。

江戸時代末期に宮崎県日向地方の富高村西川内の長曾我部平兵衛(ちょうそかべ
へいべえ)さんが山中で自生するこれを発見し、自宅庭先で栽培したことが始まりと
され、「平兵衛さんの酢」で「ヘベズ」。やがて「ヘベス」と呼ばれるようになりました。

「平兵衛酢」の特徴を表現するのに「癖がないのにクセになる」と言う方がいらっしゃ
いますがまさにぴったりです。


香酸柑橘類ならどれも同じ香り、味に思えるという人には興味の無い話でしょうが、
香りも味もゆず・すだち・かぼす・へべすでは全く違います。

ゆずは誰でも知っている香りと味でしょうから説明は省きますが、
すだちは清々しく爽快感のある優しい酸味で誰でも受け入れやすい香り、
かぼすも上品で爽やかですが、強めの香りなので少し好き嫌いが分かれるかもしれません。

私がお薦めする「へべす」はすだちより玉が大きく、かぼすより香りが優しく、ゆずより
皮が薄くたっぷり果汁がとれます。

驚くほど皮が薄く、また種が少ないので調理しやすいのもお薦めポイントです。

味・香りの良さだけでなく、「へべす」には多くの機能性成分が含まれています。

機能性成分とは、五大栄養素のような必須な栄養素ではないけれど、健康維持
や病気予防などの機能的効果が認められた栄養成分のことです。

聞き慣れない成分ですが「ナリルチン」「ナリンギン」「ヘスペリジン」
 「ネオヘスペリジン」 「エリオシトリン」「ナツダイダイン」「ノビレチン」「タンゲレチン」
が含まれています。

この中で特に注目すべきなのが「ナツダイダイン」です。

「ナツダイダイン」はフラボノイドの一種で、発がん抑制効果とがん細胞の増殖
抑制効果があると言われています。
宮崎の農家さんから直接教えていただきました。

酸味・香り・味のバランスが良く、全国区での知名度が低いのが不思議なくらいの
スーパー果実です。
強いて欠点を挙げるなら、皮が薄いことに関係して生のままだと長期保存に向か
ないので食べ切れない場合は皮と果汁に分けて冷凍しておいた方がいいところ
くらいでしょうか。

我が家では露地ものが出回る10月までに宮崎の農園から箱買いし、
1年分を仕込みます。

果汁は小分けにして冷凍し、皮はへべす胡椒として加工します。
この自家製へべす胡椒が絶品!お裾分けした方々からはお金を払うのでもっと
譲ってくださいと言われる程です。 ゆず胡椒にはもう戻れません。

ハウス栽培だと6月から、露地栽培だと8〜10月が収穫期ですので、今年の夏は
スーパーで見かけられましたら是非お試しください。

                                    M・O

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2019年4月 2日 14:00 | 支店のこぼれ話| トラックバック (0)